以前の記事でレビューしたゼンハイザーの『MOMENTUM True Wireless 4』。
繊細で広がりのある音はさすがゼンハイザーで、ノイズキャンセリングと外音取込みなど業界トップレベルの機能を備えるワイヤレスイヤホンとなっています。
【解説】MOMENTUM True Wireless 4のレビュー
筆者はiPhoneでMOMENTUM True Wireless4を使用しており、最大限の音質を引き出すことはできていませんが、それでも十分に繊細でまろやかな音を楽しむことができています。
本記事では以前から使用していた『AirPods Pro(第二世代)』と『MOMENTUM True Wireless 4』の音質や機能などを比較レビューしていきます。
iPhoneユーザーでAirPods Proを買おうか悩んでいる方、買い替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください!
- MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro(第二世代)のどちらを買うべきか
- それぞれのイヤホンの特徴
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2のスペックを比較
MOMENTUM True Wireless 4 | AirPods Pro (第二世代) | |
音質 | 5.0 | 4.0 |
ノイズキャンセリング | 4.0 | 5.0 |
外音取込み | 4.5 | 5.0 |
マイク性能 | 4.0 | 5.0 |
装着感 | 5.0 | 5.0 |
操作性 | 4.5 | 5.0 |
接続方式 | Bluetooth5.4 | Bluetooth5.3 |
再生時間 | イヤホン単体7.5時間 充電ケース 併用30時間 | イヤホン単体6時間 充電ケース 併用30時間 |
充電方法 | USB Type-C/ワイヤレス充電 | USB Type-C/ワイヤレス充電 |
コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive / Lossless Snapdragon Sound, LC3 | AAC |
マルチポイント接続 | (Apple端末のみ) | |
発売日 | 2024年3月1日 | 2022年9月23日 |
価格 | 49,940円 | 39,800円 |
主要な機能と評価を比較表にまとめました。
音質は『MOMENTUM True Wireless 4』の解像感と繊細な音作りに軍配が上がります。
ボーカルや弦楽器の高音域は透き通っており素直に耳に届く感じが心地良く、低音域は音の広がりと重量感が詰まった迫力のある音質となっています。
一方でノイズキャンセリング・外音取込み・マイク性能は『AirPods Pro(第二世代)』が抜きんでており、文句なしの性能となっています。
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2のどちらがおすすめ?
ハイエンドのワイヤレスイヤホンは趣味の世界なので、iPhoneユーザーがどちらか一方を購入するのであれば実用面での利便性と価格から『AirPods Pro(第二世代)』がおすすめです。
優れたノイキャンと他社を圧倒する外音取込み機能はAirPods Proの魅力です。
さらにAirPods Proは軽量で付け心地が良いため、一日中装着しても疲れにくいのも人気の理由です。
一方でAirPods Proの聴き疲れないニュートラルな音質に物足りなさを感じることは事実で、ノイキャンと外音取込み機能はAirPods Proに僅かに劣るけど、とにかく音にこだわりたい方は『MOMENTUM True Wireless 4』がおすすめです。
筆者は仕事ではAirPods Pro、移動中や旅先で音楽を楽しむ場合はMTW4を使用しています♪
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2のサイズと付け心地を比較
それぞれのイヤホンの外観を比較すると、MTW4の方がAirPods Proよりもかなり大きいです。
横から見ると一目瞭然で、ポケットに入れても嵩張らないのはAirPods Proです。
MTW4は高さがある分、自立してくれるのは嬉しいポイント。
MTW4は上質なファブリック素材で、机の上に置きっぱなしでもインテリアの1つになりますよ♪
イヤホンと充電ケースの重量はAirPods Proが約61g、MTW4が約77gです。
AirPods Proの方がコンパクトで軽量ため、カバンの隙間に放り込んだり、ポケットに入れて持ち運ぶのに向いています。
イヤホンの重量はAirPods Proが5g、MTW4が6gなので、ほとんど差はありません。
どちらも付け心地は良いですが、MTW4のシリコンの方が摩擦が小さく耳が痛くなりにくいように感じています。
軽量でコンパクトなイヤホンが良い方はAirPods Proがおすすめです!
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2の音質を比較
気になる音質の特徴は次のとおりです。
- 繊細でまろやかな音質
- 弦楽器の再現性が高く臨場感が素晴らしい
- サウンドパーソナライゼーションで好みのバランスに自動で調節
- 聴き疲れない万人に受けるニュートラルな音質
- 中〜高音の伸びが良くバランスが良い
MTW4は音が繊細に再現されており、低音から高音までの繋がりが良く、滑らかでまろやかな音を楽しめます。
あらゆる音楽分野で臨場感のある音を楽しめますが、特にクラシックや吹奏楽曲などのインストを聴く方におすすめです。
一方でAirPods Proはバランスが整っており、ザラつきはなく万人に受ける音質です。
音質は良いのですが、特徴を聞かれると「あくまでニュートラル」と答えることになります。
MTW4も聴き疲れることはなく、ある意味ニュートラルを極めた音質なので、AirPods Proの上位互換と言えるかもしれません。
ただしMTW4の方が音の広がりが豊かで、各楽器のポジションまで伝わるような立体感を感じることができます。
MTW4はより生音に近づくように無駄を省いて繊細に磨き上げた印象です。
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2のノイキャンを比較
さらにどちらのイヤホンもノイズキャンセリング使用時に音質の劣化はなく、ノイキャン特有の圧迫感もありません。
『MOMENTUM True Wireless 4』の透き通った音質をノイキャン使用時も損なうことなく楽しめるので、音楽を聴く楽しみが向上します。
またMTW4は風切音防止モードがあり、これがかなり優秀(ただしノイキャンの効果は薄くなります)。
AirPods Proでは防ぎきれない風切音をMTW4はしっかりと防いでくれます。
MTW4のノイキャンは十分に実用的ですが、業界トップレベルのAirPods Proにはまだ及んでいません。
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2の外音取込みを比較
外音取込み機能は業界の中でも『AirPods Pro(第二世代)』が最強なので、いずれのイヤホンと比較しても若干の違和感は否めません。
ただし『MOMENTUM True Wireless 4』も完成度は高く、コンビニや軽い会話を行うくらいであればストレスなく対応できます。
仕事で長い会話をする場合や外音取込み機能を長時間使用する場合はAirPods Proが向いていると言えます。
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2のイヤホンの操作性を比較
イヤホン本体の操作性をみていきましょう。
『MOMENTUM True Wireless 4』はイヤホンのメタリック部分にタッチセンサーが内蔵されており、タップの回数に応じて左右に機能を割り振ることができます。
初期設定は次のとおりです。
タップ数 | 左 | 右 |
---|---|---|
1回 | トランスペアレントモード | 再生/一時停止 |
2回 | 前のトラック | 次のトラック |
3回 | ノイズキャンセリング | 音声アシスタント |
長押し | 音量ダウン | 音量アップ |
割り振りに少しクセがあり、慣れるまでは直感的に操作できるとは言い難いものとなっています。
割り振る機能は専用アプリでカスタマイズすることも可能です。
感度は素晴らしく、タップ回数で誤操作してしまうことはほぼありません。
『AirPods Pro(第二世代)』はステム部分に感圧センサーが内蔵されており、押す回数と長押しで機能が割り振られています。
また、ステム部分は上下スワイプすることで音量を調節することができます。
タップ数 | 左 | 右 |
---|---|---|
1回 | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
2回 | 前のトラック | 次のトラック |
3回 | 最初から再生 | 最初から再生 |
長押し | ノイズキャンセリング/外音取込みの切り替え or Siri | ノイズキャンセリング/外音取込みの切り替え or Siri |
スワイプ | 上:音量アップ、下:音量ダウン | 上:音量アップ、下:音量ダウン |
一部の操作はiPhone上でカスタマイズ可能ですが、基本的にはこのような割振りで使用することになります。
MTW4のように左右の機能が全て異なると片手が塞がっている場合に困ることがありますが、AirPods Proは重要な操作は左右で統一されているため片手が塞がっても問題になることはありません。
購入したその日から直感的に操作できるのはAirPods Proですね!
MOMENTUM True Wireless4とAirPods Pro2のマルチポイント接続を比較
Apple製品(iPhone,Mac,iPad)のシームレスな切り替えは、速度と正確性ともに『AirPods Pro(第二世代)』が優れています。
1つ目の端末で音声を停止しなくても、2つ目の端末で再生を開始すると接続が自動で切り替わります。
『MOMENTUM True Wireless 4』もApple製品を含む2台の端末であれば、問題なく接続を切り替えることができます。
接続に時間がかかることはありませんが、1つ目の端末の音声を停止してからでないと、2台目の音声を開始することができません。
Apple端末のシームレスな切り替えはAirPods Proに勝るものは無いため、頻繁に接続先を切り替える方は迷わずにAirPods Proを選びましょう!
まとめ
以上iPhoneユーザー目線で『MOMENTUM True Wireless 4』と『AirPods Pro(第二世代)』を比較レビューしました!
それぞれのイヤホンがおすすめな人は次のとおりです。
iPhoneユーザーがどちらか一方のイヤホンを買うとしたら、どちらがおすすめか…
やっぱり『AirPods Pro(第二世代)』です
AirPods ProはMTW4より一万円ほど安く、接続の安定性や操作性は文句のつけどころがありません。
AirPods Proの音質についても様々なイヤホンを試した玄人でない限り、不満を感じることもないでしょう。
もちろんMTW4の音質は素晴らしく所有感も満たされるため、AirPods Proに飽きて他のイヤホンを探している方にはおすすめです。
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