2022年2月6日(日)に
兵庫県朝来市の“生野銀山”に行ってきました。
兵庫県のど真ん中で覚えやすい位置にあります。
今年は寒波が凄まじく、
生野銀山周辺も例年よりも凄まじい積雪となっていました。
当日は、
ハチ北スキー場に行く予定だったのですが、雪で路面状況が悪く、
現場にたどり着くことができなかったため、こちらを訪問することにしました。
日本を発展させた重要な歴史や
人の手で開拓したとは思えない鉱山の内部など
とても学びの多い観光地でした。
兵庫県の観光名所をお探しの方の参考になれば幸いです。
史跡 生野銀山
住所 :兵庫県朝来市生野町小野33−5
公式HP :http://www.ikuno-ginzan.co.jp/access/access.html
営業時間:4月~10月 :9:10~17:20
11月 :9:10~16:50
12月~2月 :9:40~16:20
3月 :9:40~16:50
入館料 :大人900円、高校生600円、小学生400円、小学生未満無料
※団体割引あり
駐車場 :無料(普通車210台、大型バス10台)

生野銀山の基本情報
アクセス
自動車
城崎・湯村方面:生野北第一ランプより10分
大阪・岡山方面:生野ランプより10分
電車(JR)
城崎温泉→生野駅(90分)
大阪→生野駅(110分)
岡山→生野駅(100分)
JR生野駅から生野銀山へは路線バスが出ていますが、
本数がとても少ないです(神姫バス時刻表)。
生野駅から生野銀山までは
5kmほどありますので、電車で来る場合は
バスの時間に注意しましょう。
駐車場は普通車210台が無料

生野銀山には無料駐車場があります。
ご覧の通り、冬季は雪で一面が覆われるため、
冬用タイアもしくはチェーンは必須となっています。
車で行く場合はしっかりと準備をして向かうようにしましょう。

生野銀山の歴史

生野銀山は大同2年(807年)に銀が出たと伝えられています。
天文11年(1542年)には但馬守護職・山名祐豊(すけとよ)が
銀石を掘り出たのが開坑の起源といわれているそうです。
永禄10年(1567年)に日本最大の自然銀を多く含む鉱脈が見つかりました。
その後、織田信長・豊臣秀吉の時代を経て、
慶長5年(1600年)に徳川家康が、但馬金銀山奉行を配置し、
佐渡金山(新潟県)、石見銀山(島根県)と並んで、天領として徳川幕府の財政を支えました。
享保元年(1716年)に「生野代官所」が置かれ、
生野銀山は第八代将軍・吉宗の頃に最盛期を迎え、
月産150貫(約562kg)の銀を産出したそうです。
明治時代には、国の管轄に入った後に三菱に払い下げられ、
三菱の経営で稼働しましたが、昭和48年(1973年)に役目を終えて閉山しました。
1200年近く前に既に銀が採掘されていたことに驚きですが、
数々の有名武将の管轄を経て、三菱を始め、
日本の近代化にとても貢献した鉱山であるということが
分かります。
代官所の門〜生野銀山入り口

駐車場の横にこちらの代官所の門があります。
手前に受付がありますので、
入場料金を支払ってこちらの門を通って進みます。

生野銀山の入り口までの道もたくさんの雪が積もっていて
とても綺麗です。
兵庫県でここまで降り積もることも珍しいです。

生野銀山の横には滝と橋があり、坑道の出口となっています。
雪がある分とても幻想的な空間となっています。
生野銀山内部(総延長350km以上, 深さ880m)

こちらから生野銀山の中に入ります。
まさかこの奥に
総延長350km以上、深さ 880mの坑道が続いているとは思えないです。

鉱山の中の温度は一年を通して約13度だそうです。
こちらは入り口すぐの場所なので、-2度となっていました。

このように内部を1kmほど歩くことになります。
要所要所で、
様々な採掘現場が再現されています。

ゴツゴツと人が地道に掘り進めた後を感じる坑道や、

綺麗に舗装された道もあります。
閉所恐怖症の方には少し狭い空間もありますので、注意した方がいいかもしれません。

狭い坑道や行き止まりでは風通しが悪かったため、
人工的に風を送風していたそうです。

江戸時代では重機も存在しなかったため、
小さなノミ一つで鉱脈を掘り進めていたようです。
途方もない作業ですね…

近代になってくると、
ダイナマイトで爆破して一気に掘り進めることもあったようです。

どんどん文明の利器が登場して、
作業が効率化されていったことが分かります。


このように落ちたら無事では済まない深さの採掘跡や、
実際に銀が掘り出された跡が残されています。

入り口で示されていた通り、
奥に進むと、坑内の温度は13度となっており
外が寒すぎたこともあり、とても暖かく感じました。
湿度が70%と高めですが、

坑道を掘り進めることは水との戦いだったそうで、
至る所で水が湧き出ています。
弊所で掘り進めている最中に
突然水が吹き出てくるなんて、
恐ろしいですね…

昭和にもなると、このように大型の機材も導入されて、
掘り進めた鉱石を一気に地上に送る手段も用いられていたようです。
当時はこちらの機械が
凄まじい音を立てて稼働していたのだと思うと、
見ているだけでワクワクしました。

一年を通して気温が一定なことを生かして、
ワインの熟成が行われていたりもします。

鉱山資料館(超スーパー地下アイドルと写真撮影)

立派な資料館もあり、生野銀山の全貌や歴史を知ることができます。

アリの巣みたいに、どんどん下に掘り進めていった様子がわかります。
鉱石だけでなく、
下の方から地上に水を出す作業も想像できない労力が必要です。


このように重要な資料が展示されており、実際に坑内を感じてから見ると、
感じるものがあります。


石に関連したグッズも多数揃えられています。
パワーストーンが好きな方はぜひ買って帰って、
日毎の運気を増し増しにしていきましょう!

そして生野銀山と言えば、
忘れてはいけないもの、、、
そう!
超スーパー地下アイドル
☆GINZAN BOYZ☆
です!!!(パチパチパチパチ)
坑内で作業を再現するために使用されていた
マネキン達にはちゃんと名前があるんです。
名前だけでなく、
なんと歌まであります。
・坑内で作業する工員たちの気持ちを忠実に表した歌詞
・少しチープ感が漂うPV
・ジャ◯ーズ王道の疾走感のある曲調
チープ感があると言えども、
完成度は非常に高く、謎の中毒性があると話題になっているようです。

アイドルなので、もちろん熾烈な順位争いも繰り広げられています。
ぜひ生野銀山に推しメンを見つけに行きましょう!!!
まとめ
以上、
雪が降り積もる2月に訪れた兵庫県朝来市の生野銀山を訪れた様子をまとめました。
今回写真でまとめている採掘作業以外にも
坑内にはたくさんの現場が再現されています。
ぜひ一度実際に訪れて
1200年前から現代に続くロマン溢れる歴史を体感してみてはいかがでしょうか。
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