カナル型イヤホンに耳が疲れていませんか?
最近のイヤホンのトレンドとして、“耳穴を完全に塞がない”ことが話題となっています。
いかにノイズキャンセリングで外音を遮断するか競われていた時代に、いわゆる“ながら聴きイヤホン”は珍しい存在として話題となっていましたが、現在では街中や電車で使用している方も珍しく無くなってきました。
かく言う私も完全に耳穴を塞ぐ(カナル型)イヤホンの『ゼンハイザー:MOMENTUM True Wireless4』と『Apple:AirPods Pro2』を愛用しています。
関連記事:【どっちがいい?】AirPods Pro2とMOMENTUM True Wireless4を比較レビュー!

オープン型とカナル型イヤホンは利用シーンによって明確に使い分けることができるため、どちらも持っていて損はないアイテムです。
そこで私は「ランニング・通話・屋内でのながら聴き」のために、Ankerの最新のイヤカフ型イヤホン『AeroClip』を購入しました。


- 低音から高音のバランスが良く、音質が優れている
- ランニングで使用しても、イヤホンがズレることはない
- 通話もハイエンドイヤホンに劣らない音質
- 1日中つけても耳が疲れない
一言で感想をまとめると、
本当に買ってよかった…!
購入前はオープン型イヤホンに懐疑的でしたが、実際使ってみると使い勝手や音質の面で非常に品質の高いイヤホンだとわかりました。
イヤーカフ型に魅力を感じている方はAnkerの『AeroClip』は間違いなく有力候補の一つとなります。
本記事ではAnker AeroClipの「使用感、音質、音漏れ」などをレビューしていきます。

カナル型が苦手な人やランニングで使用できるイヤホンを探している方は、ぜひオープン型イヤホンの『AeroClip』をご検討ください!
Anker AeroClipのサイズ感をレビュー
まずはAnker『AeroClip』の付属品とサイズ感から見ていきます。
Anker AeroClipの付属品


付属品は「取扱説明書・保証書・USB TypeA to Cコード・イヤーカフキャップ・本体」です。
取扱説明書にはイヤホンの装着方法が絵で記載されていてとても分かりやすいです。



私はイヤーカフ型イヤホンは初めてだったので、イヤホンを耳のどこに固定するべきなのか正解が分かりませんでしたが、説明書を見て理解できました!
ケースサイズはAirPods Pro2と同じくらい


続いて、イヤホンケースのサイズと重量をみていきます。
馴染みのあるAirPods Pro2とAeroClipのサイズを比較していきます。
耳掛け型のオープン型イヤホンはケースが大きくなりがちですが、イヤーカフ型イヤホンのAeroClipはAirPods Proのケースとほぼ同じくらいコンパクトです。


上から見るとこのような感じで、高さと横幅はほぼ同じであることがわかります。


厚さについてはAeroClipの方が大きく、ズボンのポケットなどに入れると少し目立ちます。




重さはAeroClipが53.6g、AirPods Pro2が61.1gでした。
※どちらもイヤホン本体込の重量です。
僅か8gですが、手に持ってみるとAeroClipの方が軽いことが体感としてもわかります。


AeroClipは少し分厚いケースになっていますが、手のひらに収まるサイズなのでカバンの中に入れても邪魔になることはありません。



耳掛け型のオープンイヤホンと異なり、イヤーカフ型はカナル型イヤホンと同じくらいコンパクトなケースなので、持ち運びに便利ですよ!


イヤホン重量はAirPods Pro2よりも僅かに重い


イヤホン本体の重さです。
AeroClipは片耳6.0gです。


対するAirPods Pro2は片耳5.3gで、AerClipよりも軽いです。
実際に装着してもAeroClipの方が耳に付けている感があり、0.7gの差は侮れない数値となっています。


AeroClipの片耳6.0gでも十分に軽く、耳に挟むイヤーカフ型で長時間装着しても疲れにくいのが特徴です。



耳に挟んでいる感覚が自然体で忘れてしまうほど。ついつい耳に付けたくなってしまう病みつき感がありますよ!


Anker AeroClipの音質は?


オープン型のイヤホンは音質がイマイチ…なんて思っている方も多いのではないでしょうか。
かく言う私もAeroClipに出会うまではそのように思っていました。
AeroClipは低音にしっかりと厚みがあり、高音は伸びが良く、低音から高音までのつながりが非常に滑らかです。
オープン型のイヤホンでここまで立体感のある音を出せることに衝撃を受けました。



普段はゼンハイザーやAirPods Pro2を使用していますが、AeroClipの音質に不満は全くありません…!ただし、音に包まれる感覚はカナル型の方が強いため、音楽に没入したい方はカナル型がおすすめです。


通常モードでもバランスの取れた音ですが、AeroClipはAnkerのSoundcoreアプリで好みのバランスにカスタマイズすることができます。
AeroClipをスマホにBluetoothで接続した状態でアプリを起動すると、自動的にイヤホンがアプリに登録されるため、利用前に悩むことはありません。


サウンドフェクトを押すと、6つのプリセットから音のバランスを選ぶことができます。
私は「ボリュームスター」が中高音の輪郭がハッキリして、人の声も聞き取りやすくなるため気に入っています。


音域ごとにイコライザーを調節して、オリジナルの設定を作成することもできます。



驚くほど音楽の聴こえ方が変わるため、ぜひ好みのイコライザーを設定してみてください!


AeroClipはハイレゾ音源に対応したコーデック“LDAC”を利用できます。
ただし、LDACモードにすると2台の端末と同時接続するマルチポイント接続が利用できなくなります。
LDACモードにすると確かに音質がさらにワンランク上昇しますが、通常モードでも不満は無く、マルチポイント接続の方が重要であるため私は利用していません。



iPhoneはLDACに対応していないため通常モードのみとなりますが、十分に綺麗な音を楽しめますよ!


Anker AeroClipの音漏れは?


オープン型イヤホンを買う前に気にするポイントは音漏れです。
私はGalaxy Zfold6を利用しており、屋内では最大音量の1/4ほどの設定で十分な音量です。
これくらいの音量だとオフィスで隣の席にいる人も音に気が付かないほど音漏れはしていません。
さすがに最大音量の1/2にすると音が漏れ始めますが、音が大きすぎて耳が壊れますし、オープン型イヤホンの特徴である外部音が聴こえる利点も薄れます。
AeroClipで音漏れするほどの音量でないと満足できない人はそもそもオープン型イヤホンが向いていないので、カナル型イヤホンをオススメします。



外部音も適度に聴きながら音楽を楽しみたい方は、必然的に音漏れしない音量になるため、あまり音漏れを気にすることはないと思います。


Anker AeroClipの装着感は?


イヤーカフ型は耳に挟むことで固定するため、装着感が気になる方も多いと思います。


AeroClipは2種類のイヤーカフキャップが付属しており、耳の厚さに合わせて3段階の調整ができるようになっています。


厚さの調節はイヤホン本体のスピーカーがついていない側にイヤーカフキャップを取り付けるだけなので、大きな手間もかかりません。


Soundcoreアプリ初回起動時はAeroClipの装着方法も図示してくれるため、指示に従って装着してもしっくりこないときは、イヤーカフキャップを付けて厚さの調節をしてみてください。


Anker AeroClipのメリット・デメリット


Anker『AeroClip』のメリットとデメリットをまとめました。


メリット①:周囲の音が聞こえる


最も感じているメリットが、イヤホンを装着していても周囲の音もしっかりと聞こえるということ。
オープン型イヤホンなので当たり前ですが、音楽と同じくらい外の音もしっかりと聞こえるため、ランニングで外を走っているときも安心して音楽を楽しむことができています。



在宅ワーク(テレワーク)のときに一日中装着していても耳が疲れないため、集中力を高めて仕事に取り組めています!


メリット②:ランニングでもイヤホンがズレない


私がAeroClipを買った理由でもある「ランニング」で使用したときの使用感についてです。
すでに何回もランニングで使用しましたが、一度もイヤホンがズレたり邪魔になったりしたことはありません。
しっかりと耳に挟まれているため、首を思いっきり振っても落ちることはありません。
ランニング終わりにイヤホンが汗で濡れていることがありますが、AeroClipはIPX4防水規格なので安心です。
前方から受ける風切り音はそれなりにしますが、カナル型イヤホンであっても完全には無くならないため仕方ないように感じています。



AeroClipはしっかりと耳に固定されているためランニングの邪魔にはならず、外の音がしっかりと聞こえるため安全に楽しくランニングすることができています!


メリット③:低音〜高音までバランスが良く聴き疲れない


Anker AeroClipの音質は?でも解説しましたが、12mmのダイナミックドライバーが搭載されたAeroClipの音質はオープンイヤーの中ではレベルの高いことを感じています。
私はクラシックやミュージカルからJ-POP、EDMなど、幅広い音楽ジャンルを聴きますが、いずれのジャンルでも聴き疲れすることなく、解像感が高いことに驚きます。
「しっかり音楽を聴き込む」ために購入したイヤホンではありませんでしたが、最近はいつも家にいるときはAeroClipで音楽を楽しんでいます。
まるで耳元にスピーカーを置いているかのような聞こえ方で気に入っています。



ながら聴きしたい方にとっては十分すぎる音質を備えていますよ!最近はゼンハイザーとAirPods Pro2の使用頻度が下がりました…笑


メリット④:耳穴が湿って痒くならない
カナル型イヤホンはカナル型イヤホンのように耳穴に直接差し込む必要がないため、耳穴が蒸れて痒くなることは一切ありません。
また、カナル型イヤホンはいつの間にか耳垢が付着し衛生状態が悪くなりやすいですが、AeroClipは耳垢の汚れの影響を受けにくく、清掃もしやすいため衛生的に長く使用することができます。


メリット⑤:通話音質が優れている


Ankerのイヤホンは通話のときも大活躍します。
AeroClipはマイク機能が非常に優れており、通話時の音質はAirPods Proと遜色ありません。
外出時に電話するときも周囲を走る車やバイクのノイズを除去してくれるので、大声を出すことなく通話することができています。



最近のリモート会議や知人との通話はすべてAeroClipを使用しています♪


メリット⑥:専用アプリで音質をカスタマイズできる
Anker AeroClipの音質は?に記載しましたが、AeroClipはAnker Soundcoreアプリで音のバランスを自分好みに設定することができます。




アプリでプリセットやイコライザーを設定することで、気持ちよく音楽を楽しむことができます。


デメリット①:ワイヤレス充電はできない


ケースの充電はUSB Type-Cのみで、ワイヤレス充電には対応していません。
所有している他のイヤホンはワイヤレス充電に対応しているため、ここは残念でした。


デメリット②:イヤホンの左右が決まっている


イヤーカフ型イヤホンは左右の区別が無いモデルもありますが、AeroClipは左右の区別があります。
イヤホンに「LとR」が印字されています。


左右区別があることをデメリットにあげましたが、そもそも左右区別があるイヤホンしか使用したことは無いため、特に不便に感じてはいません。


デメリット③:電車や飛行機では使いにくい
オープン型イヤホンのAeroClipは遮音性が弱いので、大きな騒音が響く電車や駅構内、飛行機での使用は厳しいのが正直なところ。
そのような場所では音楽は非常に聴こえずらいですが、ラジオなどの人の声は聞き取れます。
そもそも電車や飛行機、駅構内でもしっかりと音楽を楽しみたい方はノイズキャンセリングが付属したカナル型イヤホンを使用すべきなので、オープン型イヤホンのAeroClipを考えている方はそのような場面での使用は諦めるべきかもしれません。


デメリット④:イヤホン本体の設定が少なく、操作しにくい


AeroClipはイヤホンのカーブしている部分をタップすることで、音楽の一時停止や曲送りができるようになっています。


左右のイヤホンに2、3回タップ操作として「次へ、戻る、再生/一時停止、音量アップ、音量ダウン、音量アシスタント」を設定することができます。
誤作動防止のため1回タップの設定ができないようになっているため、設定できる操作が通常のイヤホンよりも少ないのが少し残念なところです。



イヤホン操作がやりにくいため、基本的にスマホ側で操作しています。


Anker AeroClipがおすすめな人


- カナル型に疲れており、音楽を聴きつつも耳が開放された快適さが欲しい方
- オープン型でも音質には妥協したくない方
- イヤホン装着時も外部音が聞こえて安全に過ごしたい方
- メガネやマスクに干渉しにくいオープン型イヤホンを探している方
「装着感・音質・デザイン」のいずれも大満足のAeroClipがオススメな人は上記のとおりです。
いくつかデメリットもあげましたが、2万円を下回る価格でここまでのクオリティのイヤホンであれば、すべて気にならないデメリットだと感じています。
私のようにイヤーカフ型のイヤホンに興味がある人には、ぜひ一度手に取って試していただきたいイヤホンです。
生活の中に自然と音楽を楽しむことができるイヤホンで、耳元にスピーカーを置いているような感覚に浸れますよ♪



ランニングが趣味の方にもオススメです!


Anker AeroClipのレビューまとめ


以上、Ankerの『AeroClip』のレビューをまとめました!
こちらのイヤホンのメリットは以下のとおりです。
- 周囲の音が聞こえる
- ランニングでもイヤホンがズレない
- 低音〜高音までバランスが良く聴き疲れない
- 耳穴が湿って痒くならない
- 通話音質が優れている
- 専用アプリで音質をカスタマイズできる
イヤーカフ型イヤホンの特徴である「周囲の音もしっかりと聞こえる」ことは大きなメリットで、カナル型イヤホンのデメリットでもある耳穴の蒸れからも開放されます。
AeroClipは音質面も素晴らしく、音をしっかりと楽しむこともできるイヤホンです。
音漏れも最小限にとどめられているため、在宅ワークや家事のお供にも最適です。
ファッション性にも優れたイヤーカフ型イヤホンに興味がある方はぜひAnkerのAeroClipを試してみてはいかがでしょうか♪


コメント